国道?酷道?? |
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2013年6日9日 |
●入手ピック:国道8、157号 ●移動手段:CRM250 ●方面:石川県白山市 |
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石川県白山市にあるポンポロプーに、R8とR157があるのは、ネット検索で簡単にひっかかっていた。 この時期(GWを開けてしばらく)、個人的に酷道趣味の聖地として崇めているR157温見峠が冬季通行止めから解除される。災害通行止めが頻発するが、どうも今は通れるらしい。 ということで、ギターピックを入手後、記念撮影すべく、早朝CRM250ARを引っ張り出した。 夜も明けぬうちに亀岡まで抜け、そこから京都縦貫道にシフトする。この道もこの春ようやく大山崎JCT〜沓掛ICがつながり、通ってみたかったんだ。 そうそう、今回からETC自主運用ってのも試してみる。 わがARは、バッテリーレスなので、物理的にETCを取り付けられない。ハード面でそういった手落ちを放置しながら、今時あまりにもETC割引と通常料金とで差がありすぎて、厳密に言えば…などと真面目に考えるのはあまりにアホらしい。少なくとも料金的にはごまかしていないんだから(そもそもバイクが軽自動車と同じ料金だってのが、アホらしい話だが)。 さて、緊張の初ETCゲート通過は…ばっちし!こりゃ快適だ。もちろん、休日は半額に割引される。 機械に1万円ほど払ったけれど、十分価値あるね。ちょっと乾電池の電池切れのタイミングが怖いけれど。 京都縦貫道から大山崎JCTをそのまま直進し、京滋BP〜名神とつないで、米原JCTから北陸道へ。徳光PA併設のスマートICで降りて、白山市街地へ向かい、ポンポロプーには午前中には到着。R8と、それからティアドロップだけだったけれどR157をゲト。 さて、あとは帰るだけなんだが…。もちろん、北陸道を折り返すなんて無粋なことはいたしません。そのままR157を南下する。 白山市の、手取川による平原が尽きる(山に差し掛かる)あたり、鶴来というエリアで、「卵かけごはん焼き=TKGY」なるものがご当地グルメとしてはやっているらしく、昼飯に鶴来駅前の若竹によってみる。 TKGY、なるほど米で作るお好み焼きみたいな感じだ。パリッとおこげを裂くと、中からトロッと半熟卵があふれてくる。牛筋とのコンビネーションも上々で、結構うまいね。 白山方面へのR360の分岐を見送ると、左手側に巨大なロックフィルダムの手取川ダムが見えてくる。そこから一気に標高を稼ぎ、トンネルとなる谷峠を越えて福井県に入る。このあたりは、ほぼ2車線が確保された、豪快にして快適な山岳路。勝山、大野の盆地を越えたら、いよいよ温見峠だ。 温見峠、福井川は河川の浸食がさほど進んでおらず、谷はあまり深くない。しかし豪雪ゆえか、人々を寄せ付けず、数件の炭焼き小屋を残して廃村と化したようだ。真名川ダムを過ぎたあたりから急に人のにおいが希薄になる。それでも、福井側はまだ改良工事が徐々に進んでいるらしく、大規模なトンネルとであったりもする。 さらに上流の雲川ダムを過ぎたあたりからは完全に酷道。人の世界と断絶した、雲の上といった感覚である。道は細く、電柱すらなくなり、看板の類も一切ない。車道には時折クルマが通るけれども、人よりも自然が主役であることには変わりない。正面の壁には、頼りなく細い筋がうねうねしながら鞍部を目指している。といっても、最後の旧坂以外は、先ほども述べたように比較的浅い谷のへりを、割とまっすぐに進んでいく。平坦なのに開発が進んでいない、この感じがまた本州では珍しく、お気に入りである。 福井〜岐阜県境をなす温見峠は、「峠」の文字にふさわしく、本当にストンッと上り下りが切り替わる。峠らしい峠。記念撮影も忘れずに。 岐阜側は福井側とは打って変わって、深い谷の連続である。へばりつくようにしてくねくね行くR157は、川を越える力もなく、流水は道路を掘り下げた部分を流れている「洗い越し」が何か所にもわたって存在する。 谷はあまりに深く、急な断崖の底は見えぬ。「落ちたら、死ぬ!」看板も誇張ではない。 能郷の集落が現れてからは、ようやく「ふつう」の国道となる。途中、イオンモールなどの看板も気にはなったが(イオンモールに入る楽器店は、島村楽器はじめ、割と国道ピックがある)、酷道に食傷気味ゆえ、おとなしく大垣ICまで出て名神〜京滋BP〜京都縦貫経由で帰路についた。 |
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