主要諸元 |
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全長×全幅×全高(o):1880×765×1100 ホイールベース(o):1240 最低地上高(o):270 シート高(o):820 車両重量/乾燥重量(s):85/78 乗車定員(人):1 燃料消費率(q/L)60q/h定地走行テスト値:34.3 最小回転半径(m):1.9 エンジン形式:水冷・2サイクル・単気筒 総排気量(p3):79 内径×行程(o):49.5×41.4 圧縮比:7.3 最高出力(PS/rpm):11/8500 最大トルク(kgm/rpm):0.96/8000 キャブレター形式:PF70 始動方式:キック式 点火装置形式:CDI式マグネット点火 潤滑方式:分離潤滑方式 潤滑油容量(L):0.6 燃料タンク容量(L):5.2 クラッチ形式:湿式多板コイル・スプリング 変速機形式:常時噛合式6段リターン 変速比・1速:3.166 2速:2.062 3速:1.500 4速:1.227 5速:1.000 6速:0.851 減速比(1次/2次):4.117/3.066 キャスター(度)/トレール(o):27°10′/76 タイヤサイズ前/後:70/100-17 40P/90/90-14M/C 46P ブレーキ形式前/後:油圧ディスク/油圧ディスク 懸架方式前/後:テレスコピック式/スイング・アーム式 フレーム形式:セミダブルクレードル |
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実は、ホンダ・CRM80も3代目。因縁浅からぬバイク。 実は、最初のCRM250ARを買おうかって折、免許は小型限定だったから、そのまま小型の枠の中でミッション車ってことで、CRM80を買うこともちょっと考えた。因縁浅からぬバイク。 実際に手に入れたのは、ARだとガレで辛いなぁと思ってから、すなわちちゃんとオフも走るようになってから。 オフを始めた当初はフラットダートでも十分楽しかった。ロードマシンでは突っ込めない場所に踏み入る、ただそれだけでも冒険しているような錯覚を覚えたものだ。しかし、徐々によりハードなバーンに直面するようになって、段々とARの巨体を持て余すようになる、たった114sなのに!!足が付かないのも辛かった。本当にどこまでも突っ込むには、最終手段力技で持ち上げるためにも、もっともっと軽いマシンが欲しくなって、で、最初の80を手に入れたのは2008年だったか。その後、オフの伝道師を気取って知人に譲ったりなどしながら、現在の80で3台目となる。 とにかく軽い。乾燥でたったの79sしかない。パワースペックは逆にそれなりで、しかもやや低速寄りに設定してあるのか、“ゆわ”q/hも出せばエンジンは苦しそうな唸り声をあげている。でも、酷な道を走るには十分なスピードは出る、ということ。そうしたら、この軽さがたまらない。ひょいひょい向きを変えてくれる。オフだけでなく、ロードでもこの軽さはいい。ARに乗ってから80に乗り換えると、全然前へは加速しないんだけれど、その取り回しのよさにホッとする。 もちろん、オフでも強い。足はべったり付くから二足二輪で大地を這える。いざというときは力技でひっぱりあげられる。こいつのおかげで、行動範囲は間違いなく広がったよ。愛知の広見ちゃんとかね。 オフ、ガレた場所を走るのに、本当は二足二輪は間違いだろう。きちんとリアに荷重をかけ、体重移動をうまくこなすべく、スタンディングで乗るべきだろう。実際、二足二輪ではすぐにギャップにひっかかってしまう。でも、最初っからスタンディングでガンガン突っ込める人なんていないだろうよ、やっぱり怖い。いざというときの安心感をもってして、始めて躊躇なくスタンディングの練習もできるというものだ。その点、こいつには今でもいろいろと勉強させてもらっている。 しかし、欠点もいろいろあるのはある。動力性能は軽さを考えれば十分としても、非力さに対して燃費が悪い。20q/L前後、個体差もけっこうあって、今の3代目なんかは15q/Lほど、圧倒的な動力性能を有するARが“ぬうわ”q/h巡航で同程度の燃費からすると、情けない以外の何物でもない。燃料タンクは5.2Lしかないから、航続距離も短い。オイルタンクの容量も小さくて、300qも走れば(そんなに走るなよ!って感じww)警告灯が灯く。 オフはオフで、急坂で路盤が悪かったりすると、トルクが細くて登れない。ホイール系が小さくて、ちょっとしたギャップでも越えられないことがある。もちろん、路面の荒れを拾った際の反動は、フルサイズに比べるとずっと大きく、軽さゆえにフロントはポーンと飛ばされること多々あり、ダートでスピードを出そうって気にはならない。また、そのタイヤサイズが特殊で、選択肢が少ない。 いろいろあるんだけれども、それでも小さくて軽いというのは、自分の体にピタッと一致する感覚が強くてやっぱり楽しいんだな。 遠出はしんどいし、その小ささ、普通のワンボックスかなにかをトランポとして併用するというのが、理想的な使い方かもしれない。 |