主要諸元 |
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全長×全幅×全高(o):×× ホイールベース(o): 最低地上高(o): シート高(o): 車両重量/乾燥重量(s):/107 乗車定員(人):2 燃料消費率(q/L)60q/h定地走行テスト値: 最小回転半径(m): エンジン形式:水冷・2サイクル・単気筒 総排気量(p3):141 内径×行程(o):× 圧縮比: 最高出力(PS/rpm):17/6500 最大トルク(kgm/rpm):1.9/6000 キャブレター形式: 始動方式: 点火装置形式: 潤滑方式: 潤滑油容量(L): 燃料タンク容量(L): クラッチ形式: 変速機形式:無段変速式 キャスター(度)/トレール(o):°′/ タイヤサイズ前/後: / ブレーキ形式前/後:/ 懸架方式前/後:/ フレーム形式: |
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今までたくさんのバイクに乗ってきたけれど、中には状態がよくないマシンもあったけれど、どうにも最悪バイクとして好きになれないのが、このトレーシー。 ランナーが超絶気持ちよかったが、しかし外車ではどうしてもメンテに手間とカネがかかる。国産で2stで高速道路を走れるスクーターはないもんか…1台は、ホンダ・パンテオン150というのが(国産ブランドとして)ヨーロッパホンダで見つかった。こいつはAR燃焼を搭載しているらしく、今でもちょっと乗ってみたいが、レア車なのは間違いなく、しかもボディは基本的にホンダ・フォーサイトと共通なので、軽快さとは遠いかもしれない。もう1台が、このトレーシーだった。といっても、80年代に一瞬だけ販売された、こちらもレア車には違いない。ただ、一応カタログに載っていただけあって、中古車でも見るっちゃ見る。安い個体があって、試しに、と買ってみたんだ。 しかしね。これが、まぁ開いた口がふさがらない。噂では、カッ飛びだっていうけれども、全然加速しない。駆動系がへたっていたのかもしれないし、新車だったらもうちょっと違ったかもしれんが、とにかくわがトレーシーは、スタートしてもモタモタとトルクの谷にはまったっきり、50tにも負けるような、もはや怖い領域でのとろさであった。確かに、ある程度乗ってきて、回り始めたら、あぁ150t2stかなぁと感じなくもなかったが、そこに至るまでが遠すぎる。 加えて、燃費の悪さがまいった。確かガスタンクは7〜8Lくらいしか入らなかったはずだが、燃費も高級車並の7〜8q/L程度。下手したら50qくらいで給油せねばならぬ勢いだ。 古い設計ゆえに、メットインスペースもなく、使い勝手は今のスクーター基準からは遠い。ブレーキは前後ともドラムで心もとないし、フレームもなんか頼りない剛性感で、飛ばそうって気にもならない。 似ても焼いても食えぬマシンだったな。 実家に移送しようと高速を巡航したら、燃費も10q/L代中盤あたりに改善したが、300qほどでエンジンが焼き付き一歩手前といった異音を発してしまった。実家でも乗ることはなく、親父がバイク屋に持ち込んだら値段がついたので、あっさり買い取ってもらったとさ。 ひょっとしたら、ね。完調だったら、もうちっとましだったのかもしれぬ。でも、ちょっとトレーシーだけは、いいな。ただでもいらないや。 |