主要諸元 |
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全長×全幅×全高(o):1720×630×1040 ホイールベース(o): 最低地上高(o): シート高(o): 車両重量/乾燥重量(s):/78 乗車定員(人):2 燃料消費率(q/L)60q/h定地走行テスト値: 最小回転半径(m): エンジン形式:空冷・2サイクル・単気筒・クランクケースリードバルブ 総排気量(p3):82 内径×行程(o):× 圧縮比: 最高出力(PS/rpm):8.5/7000 最大トルク(kgm/rpm):0.89/6500 キャブレター形式: 始動方式:セル・キック併用 点火装置形式:CDI 潤滑方式:分離給油 潤滑油容量(L):1.1 燃料タンク容量(L):5.5 クラッチ形式: 変速機形式:無段変速式 キャスター(度)/トレール(o):°′/ タイヤサイズ前/後:90/90-10 40J / 90/90-10 50J ブレーキ形式前/後:油圧シングルディスク/リーディングトレーリング 懸架方式前/後:テレスコピック/ユニットスイング フレーム形式: |
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ジレラ・ランナーでスクーターの魅力に憑りつかれた私は、普段使いのためにさらに二種原付スクーターを入手しようとヤフオクを徘徊するようになった。そこで出会ったのが、このアクシス90。 ヤマハ・トレーシーはとてもではないが使い物にならん。ホンダ・DJ-1は悪くはないが、メットインがある方が便利だし排気量的にもちょっと距離が長くなると厳しい。ということで、条件的にはとにかくメットインスペースがあって、しかし2st、それだけ。自ずとアクシスか、ヤマハ・グランドアクシス100か、ホンダ・リード90or100か、スズキ・アドレスV100or110、そのあたりになる。とりあえずアシとして、だったので値段優先で、2万数千円で落としたのが、このアクシスだったのだ。 実に、いい子だった。 メットインはフルフェイスがすっぽり収まる、ということは、ワインボトルなんかも入っちゃうんです。アドレス110やリードみたいにめちゃ長というわけではなかったが、実用上は問題ないサイズだ。しかもステップは完全にフラットだから、体積の大なものも運べて、便利だった。 エンジンは、ヤマハに対しては全般的に線が細く繊細で、アーティスティックな印象を抱いているが、スクーターでも、同クラスのホンダ、ヤマハが実用型でトルク重視に対して、ややトルクは細いが、バビューンと元気よく回り、回転でパワーを稼ぐという印象。好みの問題はあるだろうが、スクーターという点では普段使いではやや疲れるかもしれない。90を名乗るが、実質は80tである。その点、ホンダ90のほうがエンジン特性以上に余裕は感じられた。しかし、“ゆわ”q/hでの巡航も可能で、それなりに長距離も走れた。一方で、同クラスでは頭一つ抜けて軽い。ゆえに、コーナーなんかでも軽快に駆け抜けていく感が強かった。 こいつで二種スクーターの便利さを痛感した私は、アクシスはもちろんお気に入りだったが、トレーシー亡き後の実家でもぜひアシが欲しく、もう1台アドレスV100をヤフオクで、やはり3万円ほどで調達し、アクシスは名古屋まで自走で運ぶことになった。 静岡のバイパス群を避けながら、愛知県境手前の潮見坂を登っていたその時、エンジンがブローしてしまった。 電車で実家まで戻り、翌日三菱・トッポBJ(なんと、軽自動車に載ったんだ)で引き上げた。エンジンが逝ったなら、修理に車両代くらいはかかろう、廃車も考えていたんだが、抱き付きは軽微だったらしく、意外にも安く治ってしまった。 それからは、ずーっと実家でアシとして働き続けてくれた。実家ベースでツーリングなんかに引っ張り出したこともあったっけ。しかし、実家に住むことになって、アシバイクがあふれかえってしまったから、最後は大学のつれに譲った。そっちでも、アシとして大活躍だったらしい。 今、バイクを置くスペースは広大である。また、2〜3万円でそこそこの状態のマシンが手に入るなら、1台手元にあってもいい。 |