主要諸元 |
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全長×全幅×全高(o):1905×723×1070 ホイールベース(o):1320 最低地上高(o):- シート高(o):- 車両重量/乾燥重量(s):-/90.5 乗車定員(人):2 燃料消費率(q/L)50q/h定地走行テスト値:- 最小回転半径(m):- エンジン形式:空冷・2サイクル・単気筒 総排気量(p3):101 内径×行程(o):-×- 圧縮比:- 最高出力(PS/rpm):11.31/6400 最大トルク(kgm/rpm):1.32/6000 キャブレター形式:- 始動方式:セル・キック併用 点火装置形式:- 潤滑方式:分離潤滑方式 潤滑油容量(L):0.6 燃料タンク容量(L):5.5 クラッチ形式:- 変速機形式:無段変速式 減速比(1次/2次):-/- キャスター(度)/トレール(o):-/- タイヤサイズ前/後:120/90-10 / 130/90-10 ブレーキ形式前/後:- 懸架方式前/後:- フレーム形式:- |
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トップボーイもまた、因縁浅からぬバイク。これまで(私にとって)3台乗り継いでいる。しかも、比較的かわいそうな末路を辿り気味…。 初めて手にしたのは2003年だったか。ヤマハ・TDR250で初めてオフを走ってみて、それはそれで楽しかったんだけれども、何もわかっていなかったボクは、とりあえず軽いほうが扱いやすそうってだけで、手を出したんだ。後になればなるほどわかるが、とんでもないチョイスだったんだけれどさ。 別に、ブランド信奉ってわけではないが、初の外車となったキムコ。むしろ台湾製で、品質について不安がないわけじゃなかった。しかし、もともとホンダと技術提携していたらしく、大丈夫なんだろうと踏み切ったんだが、実際、大きなトラブルはなかった。ただ、塗装の仕上げとかシートのビニールの裏側とかは、雑っぽさを感じないわけでもなかったが。あ、他で見る限りは、3台目固有の症状だったんだろうか、標高がちょうど1000mを越えるあたりで、燃調が合わなくて、自動車専用のトンネルが通れぬ安房峠の旧道を超えられなかったことがあったな。 1台目の際は、一時的に所有マシンが二種原付のみとなったんだが、こいつで金沢までは遠征したなぁ。とりあえず“ゆわ”km/hくらいは何の苦も無く出るのでね。結構ペースの速いR8バイパスなんかも、問題なくこなした。加速もめちゃくちゃ速くて、シグナルダッシュでも法律の範囲内くらいなら125tスクーターにも余裕で勝っていた。 それから、フラットダートに限れば、グリグリけつを流す感覚は楽しめた。フラットトラック限定。しかし、少しでも石が浮いてくるときつい。そりゃそうだ。サスはスクーターの域を超えず、またバックボーンフレームじゃスタンディングもままならない。タイヤはバルーンでもしょせん10インチである。 1台目での感触はおおむね良好だったが、やはり高速道路も走りたいとのことで、より強烈にしたようなコンセプトのジレラ・ランナーFXR180に買い替えで早々に手放した。 2台目は、手ごろな二種スクーターのアシを探していた際、台湾製ゆえに格安(確か7万くらい)であったのを抑えた。納車1週間ほどで、深夜近所の公園でケツをぶいぶい振り回していたら、ガッツン縁石にスィングユニットをヒット、ボッキリ折れてあえなく廃車となってしまった。 そして3台目、またも手ごろなアシとして手に入れたんだが、こいつは今度は右折してきた対向車とぶつかってお釈迦。ちなみにこの時の事故では、体も鎖骨を粉砕して、完治まで1年かかってしまった。事故の瞬間の記憶は、ないままだ。 というわけで、長期のインプレはない。自動車評論家のセンセイ方は、新車の話ばかりして、長期使用での故障頻度などは知らんぷりなままに、いまだ輸入車信奉が厚くて信頼ならぬが、トップボーイについては似たような状況である。しかし、少なくとも距離で1万qほど、新車から10年くらい経った中で、特段故障頻度が高いようには感じなかったし、部品供給もちゃんと代理店が近くにあれば心配なかった。それでいて、「キムコ」というブランドゆえに、安く売られているあたり、お買い得なのは間違いない。もちろん、動力性能は先にも述べた通りピカイチであるが、メットインスペースなどスクーターとしての使い勝手も十分である。 しかも、こればかりは好みの問題はあるけれども、もっさいスタイルが多い二種スクーターにあって、オフ車チックで快活ながらも、どこか愛嬌あるデザインも好ましい。 機会があれば、4台目を手にしてもいいマシンだと思っている。 |