国道ピックとのりもの

佐々木製麺所・ふらのラーメン



入手日時 2013.10.02
入手場所 酒の楽市猪名川店(猪名川町)
製造者 有限会社佐々木製麺所(富良野市弥生町5-28)
購入価格 198円

 またまた北海道オリジナルの乾燥ラーメンを見つけた。
 この透明のビニール袋、それだけで大手流通網からは駄菓子扱いでもされ、とっくに淘汰されそうな勢いであるが、逆に今となってはシンプルで懐かしさがあって、いいではないか。

 カレー味としょうゆ味とがあったのだが、どちらもプリッとまとまった干し麺と、液体スープとが添えられている。

 麺は一連の北海道シリーズ同様にクォリティが高く、茹で上がった感触はまるで生麺。食感もまたしかり。プリップリにこしが効いて、かんすいと小麦の風味が奏でるハーモニーは重厚に鼻腔を占拠し、もはや新鮮ですらある。

 カレーラーメンは、関東風カレーうどんや日清・カップヌードルカレーのように出汁にデレッとルーをかけました、というタイプではなく、スープそのものがきちんとカレー味を仕込んだタイプ。ラードの風味もしっかりしており、ラーメンスープとしても完成度高そうな中に、カレー味がとげなく融合している。うむ、美味である。

(チャーシュー、メンマ、海苔、ネギは別添)

 また、醤油は、動物の脂がふわっととろけて、なかなか上質な感じがする。こちらもうまい。


 なぜだろう、北海道は干しラーメンがどうしてこうも豊作なのだろう。これだけ手軽にうまいラーメンを味わえるというのなら、もっと本州にあってもよさそうなものだが。ボクは当初、菊水と、あと全国的にも有名になりつつある藤原製麺と、たまたま大手がそっち向きだったからかなぁと思っていたのだが、こうしてほかにも小さなメーカーが個性を輝かせてやっているというのなら、北海道はそもそもインスタントラーメン文化や商売が本州の論理とは全く異なっているのかもしれないな。

 そう、逆に九州は、干しラーメンは、マルタイや五ツ木あたりは、袋麺としてではなく棒ラーメンとして扱っている。そのあたりが案外答なのかもしれないな。