国道ピックとのりもの

日清食品・はかたもん…らーめん



入手日時 2013.10.02
入手場所 相棒にもらう
販売者 日清食品株式会社(大阪市淀川区西中島4-1-1)
購入価格 -円

 日清食品、である。天下の日清食品が何故に?といぶかるなかれ。大手といえど、地域限定商品があちこちにあるのが、このインスタントラーメン界である。
 はかたもんらーめん、正式には「はかたもんなおうどんもんあおたけわってへこにかくばってんらーめん」という。めちゃくちゃ長い。博多の横着もの、青竹をわってふんどしにしめる…とかなんとか意味らしい。小生は記憶になかったのだが、相棒曰く、一時は全国展開していたんだそうだ。1983年8月発売。鮎川誠がCM出演していた。相棒にとっては、懐かしの味、しかし今では九州に引っ込んで地域限定とのこと。

 構成は、一般的な袋麺同様、油で揚げた麺の塊と、粉末スープ、それに調味油がついていた。

 調理も至って標準的な袋麺。3分ほど茹でて、粉末スープを入れる。

(チャーシュー、ネギ、メンマは別添)

 粉末スープには、博多豚骨には欠かせぬごまが入っている。これが、味の上でも、また食感の上でも非常に大切な役割を果たしている。風味と共に、時々ごまをプチプチかみつぶす感触が、いかにも博多ラーメンだなぁ、と思うのである。麺はオーソドックスな油で揚げたタイプ。博多を謳うだけあって、やや細見か。

 ここ数日は、干し麺が続いていた。あちらはあちらで、手軽にホンモノ感覚という点では素晴らしいが、一方で従来からの油で揚げた麺は、これはこれで、口いっぱいに広がる油の風味が、レトロというか懐かしさを感じるのである。特に、少年時代によく食べていた味というなら、その懐かしさはひとしおだろう。
 これが、ずっと継続して手に入っていたのなら、感動はなかったのかもしれない。大手メーカーが手掛けるアイテムの中にも、こうして日本人の一部地域の人間にしか手に入らなくなったアイテムはあるのだ。

 奥が深い世界だ。